其の5 念願のショットバー エピソード⑦おまけ【科埜政武ホモ伝説】
自衛隊にいた経験があって痔持ちだという事を知られると、ある疑いがかかる事であった。それは『科埜政武ホモ伝説』
ホモセクシャルを軽蔑する訳ではないが、そうでないのに疑われたり、思われたりすると辛いモノがある。違うとムキになって反論すればするほど、ドツボにはまってきた。
今となってはもう言われ慣れてしまったので、反論しない事にしている。思う人は勝手にそう思っていてくれればいい。その人にそう思われても、結局のところ俺には何のデメリットもない。最初は辛かったが、そう考える事にしてから楽になった。俺にとって大切な人や、俺を大切に思ってくれている人達は口には出さないし、出しても冗談で軽く流すだけだった。「実際はどうなん?」とか真剣な顔で聞かれるとかなり引いてしまうが、笑いながら「どうでしょうね。」と笑顔で答えるようにしていた。
残念ながら、自らまいた種なのだ。お客さんに顔を覚えてもらう為とはいえ、痔の手術を経験した話や、海上自衛隊に勤めていた事を話した俺が悪い。でも、その瞬間の俺のハラワタは煮え繰り返っている。イジケているみたいなので終わる。
このようなエピソードと共にたくさんの事を学び、少しずつ俺の芯たるモノが確立されつつあった。孔明店長との出会いは俺にとって、大きな分岐点となった。孔明店長がこのバーを退職する時に、一つのお願いをした。もしも、孔明店長が自身のお店を開業する時は声を掛けて欲しいと。ただの口約束だが、約5年後に孔明店長は大阪市内で開業し、約束通り声を掛けてくれる事になる。
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