ナルシス2世のブログ

エッセイ仕立てに構成。
第一章では高校生時代の入院記を
第二章では高校を卒業してからの職歴と、その中で出会った素晴らしい先輩方とのご縁や学び、エッセイを書く事になった経緯を記録した内容。

痔と仕事

俺の様な便秘症と痔持ちにとって、あまり好ましくない仕事は数多い。高校生より痔持ちとなった俺は、もう一つの爆弾を抱えている。

産まれつき腰の骨が、ずれているのだ。中学生の頃に判明した事実である。医者には『君は大きくなったら、必ず腰にくるから、将来は立ち仕事避けた方がいいよ。』と言われていた。成長期に入る為、骨の矯正治療はできないとの事であったので、治療はされていない。

ずっと座ったままのデスク作業は肛門周辺の血管を圧迫し、うっ血を招く。うっ血は痔を召還してしまう。逆にずっと立ったままの仕事も同じく肛門周辺の血液の流れが悪くなる。立ち仕事は更に、腰にもくる。具体的に言えば、ずれた背骨で直立を続けると、ずれている骨周辺の筋肉が痛められ、椎間板(ヘルニア)を召還する。神経質に考えると、どんな仕事もできない。俺は仕事を体に合わせて選んだ事は一度もない。むしろ5体満足なのだから、贅沢言ったらバチが当たる。

基本的に何事においても制限される事が大嫌いな俺は、やりたい仕事を関係なしにやらせて頂いた。あまり細かい事を気にしていては何もできない。俺が今まで痔を意識せずにしてきた仕事の一部を、時には心温まる、時には笑えるエピソードと共に勝手に紹介していこうと思う。そして出会った多くの恩師と呼べる先輩方や、彼等から学んだ考えも合わせて紹介していく。俺自身が素晴らしいと感じた内容ではあるが、絶対に正しいという事はないので、参考程度に楽しんで頂きたいと願う。