ナルシス2世のブログ

エッセイ仕立てに構成。
第一章では高校生時代の入院記を
第二章では高校を卒業してからの職歴と、その中で出会った素晴らしい先輩方とのご縁や学び、エッセイを書く事になった経緯を記録した内容。

痔=不潔なオッサン?

話しは戻り、恥ずかしく屈辱的だった手術後。

【痔の宣告】から【恥ずかしいポーズ】と【海亀産卵会話】で落ち込んでいる俺に医者は淡々と説明してくれた。

 

イボ痔というモノは、皮膚の内側で切れた毛細血管から出血した血液が、行き所をなくして皮膚の内側に溜まり、皮膚が腫れあがった事によりできるモノです。切れた毛細血管が新たに細胞を創り出してイボができるんやね。それがお尻にできてイボ痔。君のお尻にあるやつな。

 

俺には医者が微笑しているように見えた。なにせ俺にとって【痔=不潔なオッサン】なのだ。高校生のガキが真面目な顔でお尻にイボ痔をつけ、診察室にやってきた。その後、お尻の穴を丸出しにしながら海亀の産卵。更には痛みを堪え泣きそうな顔をしている。・・・当時の俺が医者として俺を診ていたら、笑いをこらえるので必死になる。

痔の宣告を受けて混乱していたので真相は明らかではないが、社会人になった今考えてみれば医者が笑っているはずはない・・・・・今の俺はそう思うぞ。